プロの翻訳家でもないくせに偉そうに言わせてもらえば、何故 TechCrunch日本語版の訳文があんなに固いのかよく分からない。例えばこんな感じ。

Though a pile of recent mainstream media coverage and a Jeff Bezos round of investment may have turned many readers on to the virtual world of Second Life only recently.

最近主要メディアに山のように取上げられたことと、Jeff Bezos氏による増資のニュースで、多くの読者が 「Second Life」バーチャルワールドに参加させたのはごく最近のことかもしれない。

殆ど直訳に近い。そのせいか「多くの読者が~参加させた」なんてミスを犯している。「多くの読者を~参加させた」とするか、あるいはより日本語らしく「多くの読者が~参加した」とするのが普通。おそらくturnが他動詞であるところから「させた」と訳した後で、助詞を直すのを忘れてしまったのだろう。

「Jeff Bezos氏による増資」という言い方も厳密に言うとおかしい。「増資」という言葉は株式を発行する会社側が実施することだから、ここでは「出資」としたほうがより正確だ。

「アマゾン創業者による出資も手伝って、多くのメディアに取り上げられるようになった結果、最近になってSecond Lifeのユーザーが急増しているが」くらいに大胆に日本語化しても構わないのではないか。
(この後、「実はサービスが開始されたのは3年も前のことである」と続くわけである。)

何故こんなに固いのかを邪推するに、日本語版はスタートしたばかりであることから、英語版を読んでいた層がまずは最初の読者であると考えられ、大胆に意訳すると「本家と言っていることが微妙に違うぞ」なんてクレームがつくことを恐れたか、翻訳方針が未だ固まっていないからか、あとは単に面倒だからであろう。

ここ
を見ても分かるように、Web2.0の代表格である世界的に有名なサイトの日本サイトが出来たことは素直に喜ぶべきことで、訳にしても今後どんどんこなれていくだろうから、是非とも頑張っていただきたい。

それにしても日本のIT系メディアが日本語版の誕生をあまり報じていないようだが、ライバルの登場を危険視しているのか、あるいは欧米事情なんて読者の関心事ではないと踏んでいるのか。