うわあ。これではどうしたって「Seeds Oriented」な話にしか見えないではないか。

ものごというのは「それが儲かるか」でも「それが正しいか」でもなく、「それが出来るか」ということが根本だということ。
技は銭より強し!? – 404 Blog Not Found

わざわざSumibiとかいうものにまでエントリ中で触れているので、ますますそんな気にさせられる。

これって一体誰が使うことを想定してるの?? 「世界の果てから漢字変換」なんて書いてあるところを見ると海外出張中の日本人? 出張するときだって日本語OSの入った自分のPCを持っていくんじゃないの? 10年以上PC使っているけどIMEが完全にお釈迦になったことなんていっぺんもないんだけど? 電圧かなんかの関係で海外ではすぐPC壊れちゃうの? 年間に何人くらいの日本人が 「世界の果て」になんかまで海外出張して、そのうちどれくらいの頻度でIMEが駄目になるわけ? それともConferenceかなんかに出席した際にあちらさんのPCしかなかったときのため? なんでそこに自分のPC持っていかないわけ? あちらでPCを買う羽目になったとしても、最初からバックアップしたCD-Rを数枚持っていけばいいだけの話なんじゃないの? 「南米をバイクで縦断して」いるような人相手にビジネスになるの?

製品やサービスそのものを否定しているわけではない。「Needs」の話が欠落していると言っているのだ。
少しは相手の心理も読もうよ。投資する方にとっては「それが儲かるか」が第一だし、「それが正しいか」なんてそもそもの前提条件だ。
(いや、別にSumibiが資金調達しているかどうかなんて知らないし、そもそもサイトにVC向けの説明を書くわけもない事を承知で例題として使わせてもらった。だって何故か同じエントリ内にあるんだもん。その秘密については後で触れる。)

今の時点でYouTubeを成功例として取り上げるのは簡単だが、あのJohn Doerrだって、その昔ペン・コンピューティングとやらで大失敗したではないか。これこそ「Seeds Oriented」の典型。PDAなんかより普通の手帳の方がよっぽど便利。入力も楽だし少なくとも床に落としたって壊れない。

だから「VCの評判も上々」という部分も、それって単なる社交辞令だったんじゃないの? と思えてしまう。
本当に面白いと思ったならおカネ出してるよ。

日本におけるVCの状況というのは、悲しいかな、まだまだこの程度である。金そのものはだいぶ集まるようになった。問題はそれをいつ投入するかで、遅すぎるものがほとんどなのだ。

VCがSeedsにカネを出さんでどーすんのという、よくあるGEEKの愚痴にしか聞こえないんだけど、どうもおかしい。

よく読むとこのエントリは前半と後半部分が繋がっていない。前半が作り手のMotivationについてであるのに対して、後半は友達の会社が資金調達に失敗したという話に過ぎない。考えてみればこれらは全く別次元の話だ。

この人、頭がいいから実はVCに断られた原因が「Seeds Oriented」にある事を見抜いてしまっているのてばないか。だからこそ無意識のうちに本来は関係のない前半部分を付け加えてしまい、「語るに落ちる」状態となってしまったのだ。仮に「Seeds」がピカ一で「Needs」もしっかり把握できているのに、単に売上高が立ってていないことから断られたのであれば、そのVCが後で損(機会損失)を蒙るだけの話なんだから、ばーかばーか、で終わる話であって、何も「『それが出来るか』ということが根本だ」なんて書く必要はない。

Sumibiに触れたのも偶然ではなく、まさに身近にあった「Seeds Oriented」の典型例であったからであろう。

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