Youtubeの新しい使い方?
Michael De KortというLockheed Martinにいた技術者が、同社の請け負った沿岸警備船の修復が不十分であることを上司、政府関係者、議員にまで訴えたがいずれも真剣に取り合ってもらえなかったため、とうとうそれをYoutubeで「告発」したという。

“What I am going to tell you is going to seem preposterous,” De Kort solemnly tells viewers near the outset of the 10-minute clip. Posted three weeks ago, the video describes what De Kort says are blind spots in the ship’s security cameras, equipment that malfunctions in cold weather and other problems.
On YouTube, Charges of Security Flaws – washingtonpost.com

Whisteblower Takes to YouTube – defensetech.org
http://www.defensetech.org/archives/002720.html – ABC news
そのビデオはこちら。


Video describing serious safety and security problems with the Deepwater Program – specifically the 123 class of patrol boats. This video is factual . I created the video and posted it hoping someone with the right connections sees it and can assist me in fixing the problems. While the DHS IG is currently investigating the issues the US Coast Guard has been stonewalling and not cooperating fully. As such the investigation cannot conclude. My hope is to instill a sense of urgency..
Homeland Security – Coast Guard Issues – youtube

A Web site normally reserved for goofy home-movie outtakes and Paris Hilton parodies may seem an odd place to blow the whistle on potential national security lapses that require complex technical explanations. But receiving millions of hits a day and carrying the intimacy of video, YouTube.com and other sites have become an alluring venue for insiders like De Kort who want to go directly to the public when they think no one within the system is listening.

“This is an excellent example of the democratization of the media, where everyone has access to the printing press of the 21st century,” said Dina Kaplan, co-founder of Blip.tv, a site that hosts grass-roots television programming.

On YouTube, Charges of Security Flaws – washingtonpost.com

このような警告を発する人を英語ではWhistle Blowerという。これまでYoutubeに対しては娯楽性にばかり目が行っていたが、考えてみればこういう使い方も出てくるのは当然か。

ABC Newsによれば同氏によるポストは8月3日で、視聴回数は8,000に過ぎないという。それが今みたところでは56,109回に激増しているので、これは既存メディアに取り上げられたことによる効果であろう。すなわちYoutubeにアップされたビデオ自身による「宣伝力」は、今回の場合はあまり高くなかったということだ。しかし、今後、同様の「Whistle Blow Video」が出現した場合には直接に訴求力を発揮するかもしれない。

大雑把に見て、これまでYoutubeにアップされたビデオの種類には、TV番組や映画の予告編などの著作権モノを除き、以下のようなものがあった。

  1. 日常を映した、スタンダードなホーム・ビデオ
  2. ネット・アイドル的な狙いを持ったもの(Filthywhoreとか、あるいは半裸を披露するオネーチャンなど)
  3. 意見や主張等を訴えたもの

De Kort氏のビデオは上記の3に近いが、やはり「告発モノ」として別個に独立させてもいいと思う。

同氏のビデオの反響が今後どのような転換展開を生んでいくかはまだ分からないが、同氏はビデオをポストした翌日に解雇されたという。Lockheed社は年初に通告済みのレイオフであり、今回の「事件」とは無関係であるとしている。ま、この手の告発をする限りその会社とはおさらばする覚悟は必要だろう。
また、コトが大きくなっていくに従って、他のメディアに引っ張りだこになって有名人になることもあれば、おかしな中傷をされることもあるだろう(勿論、コトが大きくならずに立ち消えになることもあるだろう)。

このようなメリット・デメリットを踏まえたうえで「告発」を行うのであれば、世界で最も注目度の高いYoutubeを利用することは大きな効果を期待できる。同じようなことをする人が出てくることも十分考えられるが、懸念されるのはその濫用。今回のケースはNational Securityに関る問題であるから、その真偽は別として公共性は高いと思えるが、取るに足らないことをわざわざ訴えたり、個人的な中傷を目的としたウソの告発などが出てこないとも限らない。但し、そうした場合には視聴者側の注目を得られなかったり、反論のResponse Vedioがポストされることもあろうし、削除要請が出されたりするであろう。裁判沙汰が日常的に起こる国であるから、下手な中傷は自らの命取りにもなり兼ねないと言えるだろう。

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