『よつばと!』、『あずまんが大王』、『ARIA』、『苺ましまろ』、そして『ヨコハマ買い出し紀行』。

僕はこの辺りの作品群に、とても近いものを感じるのです。それは、物語全体を通した主題、テーマというものに起承転結を持たない点です。違う言い方で言うならば、1話だけでも、その主題がきちんと描写されている、ということになりますか。

『空気系』とでも呼ぶべき作品群について。 – ジュンカイエンターテイナー via はてなブックマーク 注目エントリー

上記の中では「ヨコハマ買出し紀行」しか読んだことがない。絵柄も話も読みやすいので連載当初から読んではいたが、とりわけお気に入りと言うわけでもなかったし、アフタヌーンは買わなくなってしまったので、その後の状況も知らない。

「空気系」というのもなかなか良い表現だとは思うが、私の場合は最初に読んだとき、「リゾート」という言葉が頭に浮かんだ。何があったのか知らないが都市が海中に沈んでいて、残された土地は草ぼうぼうのどこがリゾートなのかと思われるだろうが、日常をお休みしている点でそう感じた。

なんかね、全編にわたって休日気分なのよ、このマンガ。「紀行」なんだから当たり前と言えば当たり前なのだが。

お仕事する場所である筈のビルや店舗は海の中、ちょっとノスタルジックな風景はまるで夏休みの帰省先のようで、そこでのちょっとした触れ合いとか、主人公がボーっとしながら何かちょっとしたことを感じたことが描かれるだけ。大きな事件が起きったり、何かの目標に向かって行動しているわけでもない。

主人公は一応喫茶店で仕事をしているようだが、不慣れなところはアルバイトみたいでプロ意識は殆ど伝わってこない。客も知り合いが時折来るだけで閑古鳥が鳴いている。そんなんでどうやって生活していくのよ、と言った疑問に対しては、アンドロイドという設定でうまく誤魔化している。

仕事するでもない、積極的に遊ぶでもない。いま気付いたけどニート的なんだ。

この間まで「24時間戦えますか」とか言ってたくせに、バブルが弾けた途端に今度は「癒し系」とかが流行りだした風潮にフィットしたとかの、誰でもすぐに思いつくような図式を描いていたが、そうじゃないかも。

Blogged with Flock

広告